校長挨拶

 

「学校・家庭・地域の共育による 児童生徒の確かな学びと社会参加・自立を支える学校の創造」

~学校・地域・保護者による「共育」の展開へ~

校長 上 村 喜 明

 

 本校は、昭和35年に広島町東部小学校富ケ岡分校として開校し、その後様々な変遷を経て、昭和54年4月に北海道札幌養護学校富ケ岡分校となり、同年7月に校名を「共栄分校」に変更し、現在に至っております。

 令和5年に開業した北海道ボールパーク Fビレッジ(日本ハムファイターズ球場)に最も近い学校となり、教育活動や交流活動にも期待が高まります。

 本校は、小学部、中学部、高等部を設置しており、常時介護(医療的ケア含む)を必要とする重度の障害のある児童生徒(南幌養護学校または札幌養護学校に通学することが困難であるもの)が学んでいます。また、訪問教育も実施しており、児童生徒の多様な教育的ニーズに対応しています。児童生徒は、地元の北広島市をはじめとして、千歳市や江別市などから通学しています。

 本校では、「一人一人のよさ・可能性を最大限に伸ばし 健やかで主体的に学び続ける児童生徒を育てる」を学校教育目標に掲げ、児童生徒の自立と社会参加に向けて、児童生徒の生きる力の育成に取り組んでいます。

 児童生徒一人一人のよさ・可能性を最大限に伸ばし、健やかで主体的に学び続けるためには、学校内での学習活動だけではなく、保護者、関係機関等の皆様と地域の皆様とともに児童生徒が育つ様々な学習場面(環境)の充実を進め、学校教育で身に付けた力を生かしていくことが大切です。

 現在の社会状況やそれに伴う学校教育の変化も受け入れながら、今まで本校で大切にしてきたことと今の時代に応じた良さ、そしてこれからの未来を創造した教育活動の展開が期待されます。

 児童生徒は一日一日、一つ一つの学びにチャレンジしています。そのチャレンジを支え、児童生徒が経験したこと、体験したことなどが一人一人の成長につながるよう、教職員はもとより、学校、家庭、地域、関係機関の皆様と連携・協力して、児童生徒にとって有意義で安心・安全で充実した学校生活となるよう「共育」して参ります。

 児童生徒や保護者の皆様が「札幌養護学校共栄分校に入学してよかった」また、地域の皆様が「札幌養護学校共栄分校がこの地域にあってよかった」と思っていただけますよう教職員一同精一杯取り組んで参ります。

 保護者の皆様、地域の皆様、関係機関の皆様、本校の教育活動に一層の御理解と御協力、温かい御支援のほど、よろしくお願いいたします。

 

                               令和6年4月